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にしなしてかりそめなれとあてあてはか【注①】にすまゐなし
給へりしん殿とおほしきひんかしのはなちいてにす
ほう【修法】のたん【檀】ぬりてきたのひさしにおはすれはにしお
もてに宮はおはします御物ゝけ【もののけ】むつかしとてとゝめ
たてまつり給けれといかてかはなれたてまつらむと
したひわたり給へるを人にうつりちるををちて【注②】すこ
しのへたてはかりにあなたにはわたしたてまつり
給はすまらうと【客人】のゐ給へき所なけれは宮の御かた
のす【簾】のまへにいれたてまつりて上らうたつ【注③】人〳〵御
せうそこきこえつたふいとかたしけなくかうまての
【注① 品がよいさま】
【注② 懼じる=恐れる】
【注③ 上臈だつ=いかにも上臈のように見える】