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たまはせ【注①】わたらせ給へるをなむもしかひなくな
りはて侍なはこのかしこまり【注②】をたにきこえさせてや
とおもふ給ふるをなむいましはしかけとゝめ【注③】まほしき
心つき【注④】侍ぬるときこえいたし【注⑤】給へりわたらせ給し
御をくりにもとおもふ給へしを六条院にうけ 給(給はりイ)
さしたる【注⑥】事侍しほとにてなむ日ころもそこはか
となくまきるゝ事侍ておもひ給ふる心のほとよ
りはこよなくをろかに御らんせらるゝことのくるしう
侍なときこえ給宮はおくのかたにいとしのひておはし
ませとこと〳〵しからぬたひの御しつらひあさきやう
【注① 宣わせ=仰せられ】
【注② 御礼】
【注③ この世に引きとどめる】
【注④ 考えるようになる】
【注⑤ 外にいる人に向かってお話をする。】
【注⑥ 重要な。】