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もひしつめ心すましてこそともかうもとたひ〳〵
きこえ給ふけりこのうきたる御名をそきこ
しめしたるへきさやうの事のおもはすなるにつ
けて う(うんイ)し【注①】給へるといはれ給はん事をおほす成けり
さりとてまたあらはれて【注②】ものし給はんもあは〳〵し
う【注③】心つきなき【注④】ことゝおほしなからはつかしとおほさむ
もいとをしきをなにかはわれさへきゝあつかはんとお
ほしてなむこのみちはかけても【注⑤】きこえ【注⑥】給はさりける
大将もとかくいひなしつるもいまはあいなしかの御心
にゆるし給はんことはかたけ【難け】な ◦(め)りみやす所の心しりな
【注① 倦んじ=ものごとがいやになって投げ出す。】
【注② はっきりと。】
【注③ 思慮もなく浅はかで。】
【注④ 好感が持てない。】
【注⑤ かりそめにも。】
【注⑥ 申し上げる。】