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りけりと人にはしらせむいかゝはせんなき人にすこし
あさきとかはおもはせていつありそめしことそとも
なくまきらはしてんさらかへりて【注①】けさうたち【注②】な
みたをつくしかゝつら【注③】はんもいとうゐ〳〵しかるへし
とおもひえ【注④】給ふて一条にわたり給へき日その
ひはかりとさためてやまとのかみめしてあるへき
さほうの給ひ宮のうち【内】はらひ【注⑤】しつらひ【注⑥】さこそいへ
とも女とち【注⑦】はくさしけうならひ給へりしをみか
きたるやうにしつらひなして御心つかひなとある
へきさほうめてたうかへしろ【壁代】御屏風き丁【几帳】おまし
【注① 更返りて=あと戻りして。】
【注② 懸想立ち=はっきりと恋心を示す。】
【注③ 関心をもってつきまとう。まといつく。】
【注④ 思ひ得=悟る。】
【注⑤ すっかりきれいに片づける。】
【注⑥ 室内などに調和した装飾、設備。】
【注⑦ 女どち=女同士。】