Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション4

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5340 (4) - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5340 (4) - ページ 114

ページ: 114

翻刻

つかぬ【注①】御心かまへのけにこそはとことはりはけにいつ かたにかはよる人侍らむとすらんとすこしうちわら ひぬかく心こ(こ)はけれ【注②】といまはせかれ【塞かれ】給へきならねは やかてこの人ひきたてゝをしはかりに【注③】いり給宮 はいと心うくなさけなくあはつけき【注④】人の心なり けりとねたく【注⑤】つらけれはわか〳〵しき【注⑥】やうにはいひさ はく【注⑦】ともとおほしてぬりこめ【注⑧】におまし【御座し】ひとつしか せ給てうちよりさし【注⑨】ておほとのこもりにけりこれ もいつまてにかはかはかりにみたれたちにたる人の 心ともはいとかなしうくちおしうおほすおとこ君はめ 【注① 世づかぬ=男女の仲をしらぬ。】 【注② 「心ごはし(強し)」の已然形=気が強い。】 【注③ 推量して】 【注④ 分別が足りず軽率である。】 【注⑤ 憎らしく。】 【注⑥ いつまでも子供っぽい。】 【注⑦ 「言い騒ぐ」=あれこれ言って騒ぐ。】 【注⑧「塗籠」=衣服、調度など手近な器具を納めて置く所。】 【注⑨ 「鎖し」=錠をおろす。】