← 前のページ
ページ 116 / 156
次のページ →
翻刻
給へることゝかのおほとのわたりなとにきこゆるいかなる
御事にかはとおほとかにの給ふみき丁【御几帳す】そへたれ
とそはよりほのかにはなをみえたてまつり給ふ
さやうにも猶人のいひなしつへきことに侍こ宮す所【故御息所】
はいと心つようあるましきさまにいひはなち給しかと
かきりのさまに御心ちのよはりけるに又みつる人のな
きやかなしかりけむなからんあとのうしろみなとやうな
る事の侍しかはもとよりの心さしも侍しことにて
かく おも(おもふイ)たまへなりぬるをさま〳〵にいかに人あつか
ひ侍らんかしさしもあるましきをもあやしう人