← 前のページ
ページ 123 / 156
次のページ →
翻刻
おかしけなりかく心おさなけにはらたちなし給へれは
にやめなれて【注①】このおにこそいまはおそろしくもあらす
なりにたれかう〳〵しき【注②】け【気】をそへはやとたはふれ
にいひなし給へとなに事いふそおいらかに【注③】しに給ひ
ねまろもしなんみれはにくしきけはあい行【愛敬】なし見す
てゝしなむはうしろめたしとの給にいとおかしきさ
まのみまされはこまやかにわらひてちかくてこそみ給
はさらめよそにはなとかきゝ給はさらんさてもちきり
ふかゝなるせをしらせんの御心なゝりにはかにうちつゝ
くへかなるよみち【黄泉】のいそきはさこそはちきりきこえし
【注① 目慣れて=いつも見ていて、何も感じなくなって。】
【注② 神々しき】
【注③ あっさりと。】