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をしたまふきのふけふ露も【注①】まいら【注②】さりけるもの
いさゝかまいりなとしておはすむかしより御ために心
さしのをろかならさりしさまおとゝのつらくもてなし
給しに世中のしれかましき【注③】名をとりしかとたへかた
きをねんしてこゝかしこすゝみけし[き]はみ【注④】しあたり【注⑤】を
あまたきゝすくししありさまは女たにさしもあらし【注⑥】
となん人ももとき【注⑦】しいまおもふにもいかてかはさあ
りけむとわか心なからいにしへたにをもかりけりと
おもひしらるゝをいまはかくにくみ給ともおほしすつ
ましき【注⑧】人〳〵いと所せき【注⑨】まてかすそふめれ【注⑩】は御心
【注① 少しも】
【注② 参る=召し上がる】
【注③ ばかげている】
【注④ 心のうちをほのめかす。】
【注⑤ あたり=方。人を婉曲にいう。】
【注⑥ それ程でもない。】
【注⑦ もどく=非難または批評する。】
【注⑧ お見捨てになることが出来ない】
【注⑨ 所狭し=場所が狭すぎて、おさまりきらないほどいっぱいである。】
【注⑩ 数添ふめれ=数添ふ+推量の助動詞「めり」。数多くいるように思われる】