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ひとつにもてはなれ【注①】給へくもあらすまたよしみた
まへやいのちこそさためなき世なれとてうちなき給ことも
あり女もむかしのことをおもひいて給にあはれにもあり
かたかりし御中のさすかに契ふかゝりけるかなと思ひ
いて給ふなよひ【注②】たる御そ【衣】ともぬき給ふて心ことなるを
とりかさねてたきしめ給ひめてたうつくろひけさ
うしていて給をほかけに見いたしてしのひかたくなみた
のいてくれはぬきとめ給へるひとへの袖をひきよせ給ふて
なるゝ身をうらみむよりは松しまの
あまの衣にたちやかへましなをうへし人にてはえす
【注① (相手を)敬遠した状態に保つ。】
【注② なよぶ=しなやかになる。】