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さはものこしなとにてもおもふことはかりきこえて
御心やふる【注①】へきにもあらすあまたのとし月をもす
くしつへくなんなとつきもせす【注②】きこえ給へと猶かゝる
みたれにそへてわりなき【注③】御心なんいみしうつらき人
のきゝおもはん事もよろつになのめならさり【注④】け
る身のうさをさる物にてことさらに【注⑤】心うき御心かま
へなれと又いひかへしうらみ給つゝはるかに【注⑥】のみもてな
し給へりさりとてかくのみやは人のきゝもらさむ
事もことわりとはしたなうこゝの人めもおほえ
給へはうち〳〵の御心つかひはこのゝ給ふさまにかな
【注① 傷つける】
【注② 尽きもせず=とどまる事なく。】
【注③ 何ともひどい】
【注④ 普通ではない。】
【注⑤ ことさら(殊更)に=故意に。】
【注⑥ ずっと離れて。】