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御身をかへす〳〵かなしうおほすおとこはよろつにおほし
しるへきことはりきこえしらせことの葉おほふあは
れにもおかしうもきこえつくし給へとつらく心つき
なしとのみおほいたりいとかういはんかたなきものに
おもほされける身のほとはたくひなうはつかしけれ
はあるましき心のつきそめけんも心ちなく【注①】くやし
うおほえ侍れととりかへすものならぬなかになに
のたけき御名にかはあらむいふかひなくおほしよ
はれ思にかなはぬとき身をなくる【注②】ためしもはへな
る【注③】をたゝかゝる心さしをふかきふちになすらへ給て
【注① 不注意である。】
【注② 身を投ぐる。】
【注③はべなる=「侍る」+伝聞・推量に助動詞「なり」の「はべる」➝「はべんなり」の「ん」が表記されない形「はべなり」の連体形。あるらしい。】