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すてつる身とおほしなせときこえ給ふひとへの御
そ【衣】を御くしこめにひきくゝみてたけき事【注①】とは
ねをなき【注②】給さまの心ふかくいとをしけれはいとうた
て【注③】いかなれはいとかうおほすらんいみしう思人もかは
かりになりぬれはをのつからゆるふけしきもある
をいは木【岩木】よりけになひきかたきはちきりとをう
てにくしなと思やうあなるをさやおほすらんとお
もひよるにあまりなれは心うく三条の君のおもひ
給らん事いにしへもなに心もなうあひおもひかは
したりしよの事としころいまはとうらなき【注④】
【注① 精一杯なしうること。】
【注② 「音を泣く」=声をたてて泣く。】
【注③ 情けない。】
【注④ 無心である。】