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ち ん(むイ)【沈】の二か い(ひイ)【注①】なとやうの物たてゝ心はへありてしつら
ひたりやまとのかみのしわさなりけり人〳〵もあさ
やかならぬ色の山ふきかいねり【注②】こきゝぬ【濃き衣】あをに
ひ【注③】なとをとかくまきらはして御たい【注④】はまいる女
ところ【注⑤】にてしとけなく【注⑥】よろつのことならひたる宮
のうちにありさま心とゝめてわつかなるしも人
をもいひとゝのへこの人ひとりのみあつかひお
こなふかくおほえぬやむことなきまらうと
のおはするときゝてもとつとめさりけるけ
いし【家司】なとうちつけに【注⑦】まいりまところ【政所】なといふかたに
【注① 二階=棚の二段ある厨子で扉のないもの。ここに注記を書きます】
【注② 搔練り(カキネリの音便形)=練って糊を落し、柔らかにした絹布。多く紅色らしい。】
【注③ あをにび(青鈍)=染色の名。青味ある薄墨色。また、やや黒味のある縹色ともいう。多く仏事の衣服・調度・紙に使う。】
【注④ 御台=貴人の食膳。】
【注⑤ 女所(おんなどころ)=女ばかりが住んでいる所。】
【注⑥ 気楽な感じである。】
【注⑦ 突然に】