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給へるはいとものはかなきかためなれとひきもあけ
すかはかりのけちめ【注①】をとしひておほさるらんこそあ
はれなれとうちわらひてうたて心のまゝなるさ
まにもあらす人の御ありさまのなつかしうあて
になまめい給へることさはいへとことにみゆ よとゝ(よとゝ)も
に物をおもふ給けにややせ〳〵にあへか【注②】なる心ち
してうちとけ給へるまゝの御袖のあたりもなよひ
か【注③】に気ちかう【注④】しみたるにほひなととりあつめて【注⑤】
らうたけに【注⑥】やはらかなる心ちし給へり風いと心ほ
そうふけゆく夜のけしきむしのねもしかの
【注① 隔て。しきり。】
【注② 弱弱しいさま。】
【注③ たおやかで上品なさま。】
【注④ 親しみのある。】
【注⑤ 総じて。】
【注⑥ 可愛らしく】