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からすやあまたか中になをきはまさりことなるけち
めみえたるこそよそのおほえも心にく く(く)【左に「ヒ」と傍記】わか心ち
もふりかたくおかしきこともあはれなるすちもたえ
さらめかくおきなのなにかしまもりけむやうにおれ
まとひ【注①】たれはいとくちおしきいつこのはゝかあらんと
さすかにこのふみのけしきなくをこつり【注②】とらんの
心にてあさむき申給へはいとにほひやかにうちわら
ひてものゝはえ〳〵しさ【注③】つくりいて給程ふりぬる人【注④】
くるしやいといまめかしくなりかはれる御けしき
のすさましさも見ならはすなりにける事なれ
【注① 疎れ惑ひ=すっかり愚かになる。】
【注② おこつる(誘る)=うまい事を言ったりして人をあざむき誘う。とりいる。】
【注③ 華やかで見栄えがするさま】
【注④ 古りぬる人=老いた人】