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侍にいましはしのいのちもとゝめまほしうなむたゝ人
たにすこしよろしくなりぬる女の人ふたりとみる
ためしは心うくあはつけき【注①】に【左に「ヒ」と傍記】わさなるをましてかゝ
る御身にはさはかりおほろけにて人の心【左に「ヒ」と傍記】ちかつき
きこゆへきにもあらぬを思ひのほかに心にもつかぬ御あ
りさまととしころもみたてまつりなやみしかとさる
へき御すくせにこそは院よりはしめたてまつりて
おほしなひきこのちゝおとゝにもゆるい給へき御けし
きありしにをのれひとりしも心をたてゝ【注②】もいかゝはと
思より侍しことなれはすゑの世まてものしき【注③】御
【注① 分別が足りず軽率である。】
【注② 「おだてる(煽る)」=騒ぎ立てる。】
【注③ 不吉である。】