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もたとるましうおはする一条の宮はみちなり
けりいとゝうちあはれてひつしさるのかたくつれた
るを見いるれははる〳〵と【注①】おろしこめて【注②】人かけもみ
えす月のみやり水のおもてをあらはにすみなし
たるに大納言こゝにそあそひなとし給ふおり
〳〵をおもひ出給ふ
みし人のかけすみはてぬ池水に
ひとりやともる【宿守る】秋の夜の月とひとりこちつゝ
とのにおはしても月をみつゝ心は空にあくかれ給
へりさも見くるしうあらさりし御くせかなとこた
【注① ずーっと一面に】
【注② 「下し籠めて」=格子、蔀、御簾などをすっかりおろしてとじこめて。】