翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

昔話稲妻表紙 - 翻刻

昔話稲妻表紙 - ページ 117

ページ: 117

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 ○徒然草(つれ〴〵ぐさ)に。めなもみといふ草(くさ)。蛇(くちはみ)にさゝれたるによきよしを記(しる)すといへども。   いまだこゝろみず。蛇(へび)にかまれたるには。串柿(くしがき)の肉(にく)を粘飯(そくいひ)のごとくねり   てつくるにしくものなし。度(たび)〳〵こゝろみつるに。一度(ひとたび)もしるしなき事(こと)   なし。よくきざみ煎(せん)じてのみもすべし。蛇毒(じやどく)を解(げ)す也。本文(ほんもん)蛇(くちなわ)の   話(はなし)につきて。偶(ふと)思ひいだせるまゝ。筆(ふで)のついでに記(しる)しおきつ    十四 仇家(きうか)の恩人(おんじん) 爰(こゝ)に又 湯浅(ゆあさ)又平(またへい)といふは。戸佐(とさ)正見(しやうけん)といふ名画人(めいくわじん)の弟子(でし)にて。その身(み)も画(ぐわ) 道(だう)に秀(ひいで)たりといへども。ゆゑありて師(し)の勘当(かんどう)をうけ。そのゝち正見(しやうけん)も小粟(をぐり) と筆(ふで)のあらそひによりて。勅勘(ちよくかん)の身(み)となりぬ。又平(またへい)は漸(しだい)々に零落(れいらく)しければ。 妹(いもと)藤波(ふぢなみ)白拍子(しらびやうし)となりて。兄(あに)をみつぎけるが。これも不慮(ふりよ)に殺害(せつがい)され。 ます〳〵困窮(こんきう)しければ。せんすべなく夫婦(ふうふ)もろとも。もとのすみかをさり