Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション3

. Japonais 180-181 - 翻刻

. Japonais 180-181 - ページ 159

ページ: 159

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も。終(つひ)には渠(かれ)が掌握(しやうあく)の下(しん)に墜(おち)ん。不如(しかず)今般(こんど)の費(ついへ)に乗(でう)し。三浦一家(みうらいつけ)を亡(ほろほ) さんには。所謂(いはゆる)先刻(さきんずるとき)制(せい)し後刻(おくるときは)制(せい)せらる。左(さ)れども無名(むめう)の軍(いくさ)せは私(わたくし)の偏執(へんしう) 遺恨(ゐこん)に落(おち)て。亦(また)止事(やむこと)を得(え)ず。我家名(わがかめい)失(しつ)せん事(こと)も量(はかり)がたしと。種々(さま〳〵)思慮(しりよ) をめぐらして。専(もつぱ)ら時宜(じき)を窺(うかゞ)ひける。于爰(こゝに)三浦(みうら)の家臣(いへのこ)。伊沢五郎(いざはごろう)といふ 者(もの)あり。勇武(ゆうぶ)人(ひと)に超(こえ)て。一騎当千(いつきたうぜん)の将(もの)といへども。性質(うまれつき)好色(こうしよく)の癖(くせ)ありて。 間(まゝ)狼藉(らうせき)も多(おほ)かりしが。城介(ぜうのすけ)が腹心(ふくしん)の郎等(ろうどう)。久田藤五郎(ひさだとうごらう)といへる者(もの)とは。 別(へつし)て親(した)しく交(まじは)りしに。或(ある)とき藤五郎(とうごろう)伊沢(いざは)を招(まね)き。酒(さけ)を酌(く)みて闌(たけなは)に及(およ)ぶ。 頃(ころ)。風姿(ふうし)容色(ようしよく)の一婦人(いつふじん)。瓶子(へいし)を携(たづさ)へすゝみ出(いで)。媚(こび)を献(けん)じて酒(さけ)をすゝむ。伊(い) 沢(ざは)はこれか為(ため)に数盃(すはい)を傾(かたぶ)け。十二三分(しうにさんぶん)の酔(ゑい)を尽(つく)し。目(め)を斜(なゝめ)にして一向(ひたすら)に。 婦人(ふじん)の顔(かほ)のみ打守(うちまも)り。艶言(ゑんげん)を吐(は)き恋情(れんじやう)を通(つう)す。女(をんな)も目元(めもと)に情愛(じやうあい)を 含(ふく)み。憎(にく)からぬ色(いろ)を見するに。五郎/今(いま)は包(つゝむ)に堪(たえ)かね。藤五郎にむかひ更(さら)に 一礼(いちれい)し。今宵(こよひ)の燕楽(ゑんらく)謝(しや)するに物(もの)なく。加之(しかのみならず)秉酌(へいしやく)の淑女(しゆくぢよ)を賜(たま)ふ。これに過(すぎ)