Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション3

. Japonais 180-181 - 翻刻

. Japonais 180-181 - ページ 195

ページ: 195

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するを這奴々々(こや〳〵)と呼止(よびとゞ)め。近士(きんし)を召(めし)て彼童(かのわらは)。親孝(しんかう)ゆゑとは云(いひ)ながら。 偽(いつはり)を以(もつ)て公庁(こうてう)に訴(うつた)ふる。其科(そのとが)遁(のが)るべからず。禿(かぶろ)となして追放(をひはなつ)べし。夫々(それ〳〵) と目(もく)し給へば。近士(きんし)心得(こゝろえ)庭上(ていせう)に於(おゐ)て。髪(かみ)を剃(そつ)て入道(にうどう)とす。時政(ときまさ)莞爾(につこ)と して目出(めで)たし〳〵。空阿(くうあ)と名乗(なのり)よと宣(のたま)ひて。衝(つ)と立(たつ)て入(いり)給ふ。小次郎 は斯(か)ばかりの憐愛(れんあい)に。益(いよ〳〵)感涙(かんるい)をとゞめ兼(かね)て。直(たゞ)ちに諸国(しよこく)巡業(しゆんぎやう)し。亡父(ぼうふ) 母(ぼ)および亡敵(ぼうてき)の菩提(ぼだい)を吊(とむら)ひける     相模守時頼薙髪話(さがみのかみときよりちはつのこと) 光陰(くわういん)暫時(ざんじ)もとゞまらず。建久(けんきう)八年の春(はる)を迎(むか)ふるに。流石(さすが)に御裳濯(みもすそ) 川(がは)の御流(おんながれ)。的々(てき〳〵)たる宗尊親王(そうぞんしんわう)。将軍職(せん?ぐんしよく)を執(とら)せ給ふに。御若年(ごじやくねん)とは申 ながら。自然(しぜん)に天威(てんゐ)備(そなは)り給へば。武門(ぶもん)の輩(ともがら)高下(かうげ)を論(ろん)ぜず。十分(じうぶん)帰合(きごう) 尊崇(そんそう)の色(いろ)見えて。関東(くはんとう)関西(くはんさい)最(いと)穏(おだやか)に。枝(えだ)を鳴(なら)さぬ御代(みよ)となり。目出(めで)た かりける事(こと)也けり。然(しか)るに正月/下旬(げじゆん)。陸奥守重時(むつのかみしげとき)。図(はか)らざる重病(じうびやう)に冒(おか)