Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション3

. Japonais 180-181 - 翻刻

. Japonais 180-181 - ページ 218

ページ: 218

翻刻

がらにして。百千万/里(り)を遠(とを)ざかり給ふなり。事々(じゝ)斯(かく)のごとくならんには。国民(こくみん) 互(たがひ)に怨(うら)みを含(ふく)み。遺恨(いこん)を挟(さしはさ)みて。終(つひ)には天下の乱(みたれ)ともなるべき歟(か)。将又(はたまた) 当時(とうじ)。在鎌倉(ざいかまくら)の儒学(じゆかく)を業(ぎやう)とする者(もの)。聖賢(せいけん)の経伝(けいでん)を句授(くじゆ)し。 講席(かうせき)を啓(ひら)くこと。軒(のき)を並(なら)ぶといへども。学者(がくしや)の行状(ぎやうでう)さらに聖(ひじり)の掟(おきて)を守(まも) らず。佞奸(ねいかん)多欲(たよく)なること。却(かへつ)て常人(じやうじん)にまされり。次(つぎ)に仏法(ぶつはふ)はこれ王法(わうはふ) の外護(ぐはいご)。国家(こくか)平治(へいち)の資(たすけ)とし。大徳(たいとく)殊勝(しゆしやう)の上人あつて。四海安穏(しかいあんおん)の 祈(いの)りをいたし。生死(しやうじ)出離(しゆつり)の教(をしえ)を弘(ひろ)め。凡俗(ぼんぞく)男女(なんによ)を善道(せんだう)に導(みちび)くこそ。仏(ふつ) 法(はふ)の正理(せいり)なり。しかるを今(いま)鎌倉諸寺(かまくらしよじ)の法師等(はふしら)。多く仏祖(ぶつそ)の教(をしへ)に 戻(もと)り。無智無学(むちむがく)の輩(ともがら)も。国宝(こくはう)をもつて住持職(ぢうぢしよく)となり。剰(あまつさ)へ僧綱(くはん) 高(たか)く進(すゝ)み。身(み)には綾羅(れうら)を餝(かざ)り。食(しよく)には美味(ひみ)に飽(あ)き甚(はなはだ)しきに至(いた)り ては。五戒(ごかい)を破(やぶ)り。貪欲(とんよく)を逞(たくましう)し。檀越(だんおつ)を虐(しいた)ぐ。しかれども十(とを)に八九は。皆 重職(ぢうしよく)評定衆(へうでうしゆ)の類族(るいぞく)。又は内縁(ないゑん)を曳(ひく)が故(ゆへ)に。口を閉(とぢ)を?其不/法(はふ)を