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伏(ふく)せしむる趣意(しゆい)は。彼亡父(かのほうふ)三浦泰村兄弟(みうらやすむらけうだい)が志(こゝろざし)を継(つ)ぎ。時節(しせつ)を窺(うかゝ)ひ
人気(じんき)を計(はか)り。一般(ひとたひ)三浦(みうら)の弔軍(とふらひいくさ)して。北条一族(ほうてういちぞく)を斃(たふ)し。当将軍(たうせうぐん)を廃(はい)して。
先将軍頼経公(せんせうぐんよりつねこう)を重補(てうふ)し。おのれ天下(てんか)の執権(しつけん)たらん事(こと)を欲(ほつ)するが故(ゆへ)
なり。されば放逸無頼(はういつぶらい)を厭(いと)はず。己(おのれ)に順従(じゆんじう)するを恵(めぐ)み。又(また)財宝(さいほう)を与(あた)へ
て志(こゝろざし)をむすび。猶(なほ)忍(しの)び〳〵に。譜代(ふだい)の郎等(らうとう)が子孫(しそん)なんど。爰(こゝ)かしこに隠(かくれ)ある
を探索(さぐりもと)めて。密(ひそか)に計策(けいさく)を授(さづ)け置(おき)。専(もつは)ら時節(しせつ)を俟居(まちゐ)たるに此ころ
時頼入道(ときよりにうたう)沈痾(おもきやまひ)に罹(かゝ)るとも。既(すて)に没(ぼつ)したりとも数口(まち〳〵)の風評(うわさ)喧(かまびす)しく。人気(じんき)
これが為(ため)に穏(おたやか)ならざれは須波哉(すはや)時(とき)こそ到(いた)れるぞ。今斯(いまかく)氷(こほり)を踏(ふむ)が如(ごと)く。
危(あやぶ)み思(おも)ふ虚(きよ)に乗(てう)し。縡(こと)を一挙(いつきよ)に定(さだ)めんには。日頃(ひころ)の本懐(ほんくはい)を達(たつ)すべきと。
予(あらかじ)め示(しめ)し置(おき)たる譜代家(ふたいのいへ)の子(こ)の子孫(しそん)その外(ほか)悪徒等(あくとら)と牒(てう)じ合(あは)するに。
類(るい)を以(もつ)て集(あつま)る俚言(ことはざ)。招(まね)かざるに山賊(さんぞく)野武士等(のぶしら)。進(すゝ)んで党(とう)に加(くは)はる者(もの)
都合(つがう)三百八十/余人(よにん)。良賢(れうけん)ことに満足(まんぞく)し。今(いま)は発表(あらは)に反逆(ほんぎやく)の籏(はた)。おし