Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション3

. Japonais 180-181 - 翻刻

. Japonais 180-181 - ページ 83

ページ: 83

翻刻

仕損(しそん)じあるまじと。笑を含(ふくみ)て。其日(そのひ)を俟(ま)つ     時頼(ときより)蒙(よつて)_二台命(たいめいに)_一勤(つとむる)_二流鏑馬(やぶさめを)_一話(こと) 鶴(つる)ヶ(が)岡八幡宮(おかはちまんぐう)と崇奉(あがめまつ)るは。古(いにし)へ人皇(にんわう)七十代 後冷泉帝(ごれいぜいてい)の御宇(おんとき)。永承(ゑいせう) 年間(ねんかん)。奥州(おうしう)阿部頼時(あべのよりとき)。王命(わうめい)を背(そむ)き。東国(とうごく)を逆乱(げきらん)なすにより 伊予守(いよのかみ) 源朝臣頼義(みなもとのあそんよりよし)に勅(ちよく)して。叛族(はんぞく)を征伐(せいはつ)なさせ給ふ。頼義(よりよし)東国(とうごく)へ進発(しんはつ)の 折(をり)から。石清水八幡宮(いはしみづはちまんぐう)に祈願(きぐはん)して。終(つひ)に頼時(よりとき)を誅伐(ちうばつ)し。帰洛(きらく)に及(およ)んで この鎌倉(かまくら)由井郷(ゆいのこう)に。宮居(みやゐ)一宇(いちう)造営(ざうゑい)し八幡宮(はちまんぐ)を勧請(くはんじやう)し給ふ。時(とき)これ 康平(かうへい)六年/秋(あき)八月の事(こと)なりけり。其後(そのゝち)永保(ゑいはう)元年二月。頼義(よりよし)の嫡男(ちやくなん) 陸奥守源朝臣義家(むつのかみみなもとあそんよしいゑ)。あらたに修理(しゆり)を加(くは)へたまふより以来(このかた)。源家(げんけ)累代(るいたい)の 祖神(そじん)と崇(あが)め奉(まつ)りて。宮居(みやゐの)荘厳(さうごん)赫々(かく〳〵)たりしが平治(へいぢ)の乱(みだれ)より。源家(げんけ)衰(おとろ)へ。 平家(へいけ)世(よ)を取(とつ)て五十年。久(ひさ)しく幣帛(へいはく)を捧(さゝぐ)る人(ひと)なく。いつしか宮居(みやゐ)神(かみ)さびて。 殆(ほとん)ど荒廃(くはうはい)せんとせしに。故頼朝卿(こよりともけう)。鎌倉(かまくら)に入給ひてより。修造(しゆざう)遷宮(せんくう)なし