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きつねがかへりの
おそきゆへたぬき
むかいにいでそここゝと
人だちのおゝきところを
のぞきあるけばもみぢの
すいものほたんのすいものと
あり
うまい〳〵
として
やるをみて
さて〳〵おれか
むかしばゞあ
をしるに
してくつ
たとは
きついちがひ
おらがなかまは
人をあたま
からしほをつけて
くうものが人に
くわるゝとは
きついちがひと
おそれをなして
ふけゆき
ける
【下段、台詞】
ちとあたゝま
ろうか
かもよりは
ありがたいな
【左ページ】
ばけものなかま
そうだんにあくみ
はてなんでも
かでも人げんにせん
をとられとく【とて?】人の
こゝろをしら
ねばならずいまゝで
のそうだんにねつみ
ばかり一どもてずこれ
は人のいへにすまひを
するものことにしそうをさとり
きうそかへつてねこをはむ【窮鼠かへつて猫をはむ】
ねこはばけてもおどりが大きな
ことねこも人のうちにはいれど
へつついの下へそさふを【粗相を】
してはなをこすられ
ねづみもめしびつをかぢるゆへ
ぢごくをこしいわみぎんざんのうれいは
あれども大こくさまのおすきとて
もちひられることありよつてじん
かをはなれずとかくねづみと
そうだんをたのむ
【下段】
みな〳〵の
そうだんにたぬきは
すこしもしあん
なきゆへ
いねむりて
ゐるなり
此ときより
たぬき
ねいりとは
いふ也