翻刻
【右丁】
一/紗(しや)精好(せいご)生絹羅(すゝしろ)此類皆平綾に織る
一/魚子(なゝこ)は地合の名なり平綾の蹈懸にて織る
一/羅紗(らしや)は平綾にて毛糸を織る
一/天鵝絨(びろうど)は綸子地にして別に毛糸を織る金花山
織は捻金糸に色糸を交て織り毛を不切なり
右之外織物の名目新古数多し皆同物にて
少の模様の違ひ等にて名目を付或は新渡の
唐物を以て考出の類若干なり委書記するに
いとまあらす故略之
織物地合之名号
一堅地と云は木織六枚伏機六枚之綾取にて蹈竹
は六本也一四二五三六と両足蹈なり
一ぬめ地と云は木機ふぐせ八枚宛蹈竹八本也一四七
【左丁】
二五八三六と片足蹈なり
一小柳地と云は木機ふぐせ六枚づゝ蹈竹六本なり蹈
方は一四二五三六と片足にて蹈なり
一綾杉地とは木機ふぐせ四枚宛にて蹈竹四本一二三四
四三二一と蹈なり
一魚子地とはきばたふぐせ四枚宛にて蹈竹四本一二三
四と両足にて蹈なり
一網代地とは木機伏機四枚宛にて一二二三三四四一【注①】と
蹈竹四本を両足にて蹈なり
一小菱【注②】地は木機ふぐせ六枚宛蹈竹六本にて一四二六
三五一四三五二六一四と両足にて蹈なり
一繻子地は木機ふぐせ五枚宛蹈竹五本にて一三五
二四と片足にて蹈なり
【注① 「一二二三三四四一」はNDLの翻刻本では「一二一三三四四一」とあるが、NDLは誤読ヵ】
【注② 「菱」の字形は「艹+麦」】