翻刻
【右丁】
一四ッ入八丁篗立互【注①】五返り位に経也但し目配二本也
目方重き物五十よみしぼ大きなるかるき物五十
一【注②】よみ位しぼ細きはしぼ煉て出るなり
一ちりめん横は三本位より四五本位一疋に付四ッ入竪横共
糸目方三百二三十目位有之なり竪は百二十目位ちり
めん重六百目位一ッ入横三本より位四ッ入三本位四
五本位
一同竪糸目方は一疋百二三十目より百六十目位迄
一縐紗しぼを取には棒(ばう)へ巻/蒸籠(せいろう)の如く成箱へ入ふかし
暫時置て取出せは乾てしぼ出る也
天鵝絨(びろうど)織方
一筬は並の織物より羽を厚くよみを荒くす大凡曲
尺二尺三寸幅の筬にて二十二よみより二十六よみ
【左丁】
を限りとす通例二十四よみを用ゆ是中品を織るなり二
十六よみは極品を織るに用ゆるなり筬一目へ四本入
耳糸も口糸は四ッ入其外は如常地合は繻子地にて
耳は綾地なり筬柄は八九百目位を用ゆ
一地綾取四枚毛糸綾取二枚都合六枚にして不残
弓に仕懸て織るろくろにあらす地綾取は四枚とも
下壺へ竪糸を通し毛糸綾取は二枚ともつがひへ
糸を通なり綾取へ竪糸通方は一の綾取へ一の糸二
の綾取へ一の糸二の糸三の綾取へ二の糸三の糸四
の綾取へ三の糸四の糸を通す織前の方に毛糸の綾
取二枚あり
一毛糸は筬一目へ二本より乃至六本迄入るゝ也通例四
本入て中品の物を織るなり但し糸は並すが二本合せ
【注① 「互」は「百」の誤ヵ。NDLの翻刻本には「互」に「百」の傍記あり】
【注② 「一」は「二」ヵ。「二」の上の横棒の擦れにも見える。NDLの翻刻本には「一」に「二」の傍記あり】