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コレクション: 養蚕の書

機織彙編 5巻. [2] - 翻刻

機織彙編 5巻. [2] - ページ 33

ページ: 33

翻刻

【右丁】  ざるにあらす 一糸製方は油をぬきたる毛を綿打にて打/如綿(わたのことく)に  して綿引車にて木綿糸の如く引き糸に取り白  湯にてゆでしづむまでゆてる也此加減と知るべし  巻返して干てがくでん【注①】の糊を付機に延織る織こ【注②】  て唐土にて煮其上をぬるまゆにてもみ幾返も毛の  出る迄揉なりしめりぬれたるまゝの所を張り置て明松  にて毛を焼又湯にて揉なり揉めは毛出る《割書:がくでんは煮立て|直に引なり》 一筬は一寸三十七枚四十位まての筬に一目へ竪糸一本入る  竪は諸捻(もろより)也尤細きほどよし横糸は片捻(かたより)なり綾取  は絹糸也横一寸に五十四五より六十位織る也 一毛を木綿糸の如く引出に篠巻(しのまき)にしては悪し只おさ  へて引也村の不出様に上手に引べきなり尚口伝あり 【左丁】    夏袴地織方《割書:今云仙台平川越平|精好平の類なり》 一筬幅一尺又一尺一寸位羽数耳ともに二十一よみにて  八百四十なり綾取四枚ひとへつがいへ通す通方一三  二四糸組は生糸煉糸打交にさすなり 一生糸にて染る竪は至て細し蚕七ッ附又八ッ附位を二  本捻りにてよし筬一目へ二本つゝ入 一/縞(しま)は煉糸にて一本四本捻にして四ッ入なり是は𥿻の  あつさに依て好にまかせて太細あり 一耳糸しまさし三本つゝ引揃六本入位なり 一竪糸筬二本宛入る也右横糸は奥州糸にて蚕十前  後附る七八本又は十本位生糸にて染引揃て織る也  但織出し其𥿻の地合を見て横糸は太(ふと)細好次第に  すべし横糸引揃/篗(わく)に繰(く)りぬるき湯にて浸し能く 【注① NDLの翻刻本の「がくでん」の注に「(かくてん)角寒天(かくかんてん)を略して角天といふ。恐らくこのものならん」とある】 【注② NDLの翻刻本には「こ」に「上」の傍記あり】