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コレクション: 養蚕の書

機織彙編 5巻. [2] - 翻刻

機織彙編 5巻. [2] - ページ 35

ページ: 35

翻刻

【右丁】  来冬袴地は琥珀縞也丹後も同し 一又如夏袴筬一目へ二本宛入縞糸も地糸も同し太さ  にして二本つゝ引揃て惣練糸にて冬袴地を織るなり    布織方 一麻をうみ紡(つむき)てかせにした【注①】を経て筬一目へ一本つゝ通し  ふのりを付る糊を引には藁たわしにて両方共に能揉  やはらけふのりをしみ込せ布の上より掛布の下より手にて  押すごくなり能付少/乾(ほし)櫛(くし)にてとかし巻ふのりは糸の  ひるくみ毛ばをおさに【注②】付筬のあるきよくする為なり 一糊を引時は長く延置き糊をして天日にて干なから  𣚗へ巻なり 一飾り糸は一本置に懸る也筬は一目さし故織上りは木【注③】  木綿とは違ひ畳の表の如くに出来る也飾糸とはかち【注④】を 【左丁】  の事なり綾は平綾なり 一布/晒(さらし)方/藁灰(わらはい)の灰水をざる漉にして清(すま)し其侭直に  釜の中へ入布を煎なり煮方は暮時より夜四ッ頃迄も  とくと煎其侭翌朝まて置翌朝布を引上臼の中へ  入差渡三寸程の手杵にて四人舂に突なり尤木の  臼にてつく米或は餅なとつく程に強くは突かす好き  ほとを見て舂しるを洗濯きぬく如此にする事五  返程舂しるはすゝき出し突くへし布は浄水にて濁の  水の出さる程にとくと突き洗ひぬくなり右の布を天  日にて乾なり但し河原又は草の上へ引延て干し又土  の上にてもよし晴日に干乾は浄水を吹水の如くに村  なく水を打ほうきにて打てもよく乾くは水打事一日  の内に凡十返程打干上るなり右の如く干上布にし 【注① 「る」脱で「したる」ヵ。NDLの翻刻本には「たを」の間に「る」の傍記あり】 【注② 「に」は「へ」の擦れヵ。NDLの翻刻本には「に」に「へ」の傍記あり】 【注③ 「木」1個衍ヵ。NDLの翻刻本には「木」に「マヽ」の傍記あり】 【注④ 「ち」は「け」の誤ヵ。「掛緒」ヵ。NDLの翻刻本には「ち」に「け」の傍記あり】