翻刻
【右丁】
ささ波打
一一段仕懸にて糸一筋宛あみ向の糸三筋を一度に編みし
間を通(とを)す左右同然也但し右は押へて始り左は揚(あけ)て始
る又中筋を附るには始の糸三本押へ其後は一本宛
如前あむなり
あんだ打
一一段仕掛にして糸一ッ宛あみ向の糸一本を編みし間より
通す
繁(しげ)打
一此組は刀の下緒に用ゆ一段仕懸にして右五本左四本
以上九本なり編方は二ッ押へ二ッ上け向の一本をあみ
し間より通し右は左へ懸るなり
袋(ふくろ)打
【左丁】
一二段仕懸四十八手下段より組み始て三ッ押へ三ッ揚け上
段の三ッ押へ下段の向一ッを残し右の時は左左の時は
右の下段へ送る上段は三ッ揚け三ッ押へ下段の三ッ揚け
上段の向一本残し上段へ送る也四十八手にも不寄又
幾手にても同し
下緒(さげを)組方《割書:貝(かい)の口と云》
一下緒長さ七尺五寸此本尺なり又は七尺二寸にもする
糸目方はぞへ糸一尺に付懸目二匁位と知へし
一二段に仕懸て下段より組初め五十手なり重り玉一ッに
ぞへ糸十六筋付て一本とす下段の三本揚け三本
押へ三本揚け上段の向三本押へ下段の向一本残し糸
を通す時通す糸を向へ捻りて通すべし次に上段の糸
三本押へ三本揚け三本押へ下段の向三本揚け上段