翻刻
【右丁】
の向一本を通す時糸へ内に捻(より)を懸て通す次に左方の下
段と組へし
竜虎(りうこ)打《割書:下緒に用ゆ》
一五十二手二段仕懸色組は二色なり上段左右共白下
段左右共黒糸なり
一下段より始め一本押へ三本揚け二本押へ二本揚け下
段の向三本押へ下段の向一本残して右は左へ通し左
は右へ通しと知べし上段は一本揚け三本押へ二本揚け二
本押へ下段の向三本揚け上段の向一本通すへし次に
下段二本押へ二本あけ二本押へ二本揚け上段の向三
本押へ下段向一本残して通す上段の糸二本あけ二本
押へ二本あけ二本押へ下段の向三本揚け上段の向一本
残して其糸を通す
【左丁】
糸仕懸幷組方
一/組台(くみだい)の向(むかふ)の糸巻(いとまき)機(はた)の𣚗と同し此に糸巻玉に糸を巻て其
端(はし)を結(むす)ひ付る二段/仕懸(しかけ)の時は上段下段と糸を分ち左
右の糸懸のこまに玉一ッ宛(づゝ)掛(かけ)て玉を下へさけ一段仕懸
の時は上段計へ左右に玉を懸る組台の上に坐(ゐ)て箆(へら)にて
糸を編(あ)みへら先(さき)を向へ挟置(はさみをき)て其/編口(あみくち)の開たる所へ向の
一玉の糸を通して右なれは左へ送り織前の方のこまに
懸る其時箆にて軽(かる)く打なり尤/縅糸(をとしいと)等は打に不及(をよばす)玉
の重りにて糸しまる事なり組糸により打事もあり
手加減(てかげん)悪(あし)けれは糸に村出て耳不揃なり別而二段懸
抔は其加減大事也一段仕懸にても柄糸は糸のしまり
不占にて甚見苦ものなり偖(さて)箆(へら)打/終(をはれ)は又左の方を
組へし二段の時は右の下段を組み右の上段を組て次に