翻刻
【右丁】
錦袋円(きんたいゑん)
《振り仮名:池の端|いけ はた》仲町 勧学屋(くはんかくや)
大助(たいすけ)是を製(せい)す
其 始祖(しそ)勧学坊(くはんかくはう)
了翁僧都(れうをうそうつ)一代(いちたい)
蔵経(さうきやう)建立(こんりふ)
の志願(しくはん)に
よりて正保(しやうほ)
三年 摂(せつ)の
勝尾寺(かちをてら)
をよひ
和州(わしう)長(は)
谷寺(せてら)洛(みや)
陽(こ)清水(せいすい)
寺(じ)等(とう)の
大悲(だいひ)の尊(そん)
前(せん)に参(さん)
籠(ろう)して
指灯(しとう)を
燃(もや)し
一篇(いつへん)
の
【左丁】
■(■■■)
書(しよ)を
こめ奉(たてまつ)る
其翌年彼(あくるとしかの)
一指大(いつしおおい)に腫(はれ)て
苦痛堪(くつうたゑ)かたし
時に■中肥前の(■■ひぜんの)
■興福禅刹(くにこうふくぜんさつ)
の開山如定禅師(かいさんによちやうぜんし)
錦袋(きんたい)の中(うち)より
一霊薬(いちれいやく)を取出(とりいだ)し
て授(さつけ)らくとと■る