徳島県立図書館所蔵資料を翻刻

コレクション: コレクション1

元禄年中大地震・大火事記 - 翻刻

元禄年中大地震・大火事記 - ページ 3

ページ: 3

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叶ころひ倒れ或大もく念仏観音経等と高らか によみ小児女子年寄は只今世界めいきやくす ると大声上てなき悲しむ声江戸中也物落う たれて即死するも有怪我する人は何千人といふ   事を知らす家居の潰れたるに押□に死す るも多し此節地割人落死せし等と風聞した れ共是は虚説なり御条の水川端馬場迠 之間地割て此広さ壱間計にふかさ七八尺に長 八九間程ツヽ割たり是川之方ふかき故割たる也常 之地われる物にあらす後の人よく〳〵心得へし なん燈は皆油をゆりこほしきへるなりてんちん すはやく燈すへし木にとらまるゝ下に居て いへし家も急につふれる物にはあらす暫くゆり て柱の貫ほそなと折て後家は倒れる物そかし 家をあわて出へからす怪我をせぬ様に静に出 し戸は早く明るかよし家敷つみては戸明ぬもの也 此節西丸下にて屋形〳〵みちんに倒ける其 屋敷〳〵は大久保隠岐守阿部豊後守加藤越中 守稲葉丹波守柳生備前守外桜田には永井伊 賀守酒井石見守同壱岐守日比谷御門の内青 山播磨守松平下野守戸田能登守土屋相模守 同山城守秋元但馬守井上大和守松平右京大夫松 平美濃守小笠原佐渡守築地辺には石川監物五 嶋兵部松平藤十郎其外数〳〵有之といへとも銘々 に其記さす此分家倒押に打れて死する人凡千 人に及惣御門見附〳〵は大手桔梗御門辰口御門 は