翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

南漂記 - 翻刻

南漂記 - ページ 17

ページ: 17

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【右丁】 をちりばめ結構(けつこう)なること目を驚(をとろ)かせりこしかけハのこらず ほりものあり極彩色(ごくざいしき)の模様(もよふ)にも金銀を入候所に高欄(かうらん)のひぢ 持せあり是は國々より相詰(あいつめ)る諸侯方(しよこうがた)の腰(こし)かけの由尤安南 国は高位(かうい)嵩官(かうくハん)官(やく)人 方(がた)町人に至(いた)るまでみな〳〵腰(こし)をかけ 應對(わうたい)又酒飯を調(とゝの)ふもこしかけなり禮義(れいき)正(たゞ)しき挨拶(あいさつ) なすにハ互(たがひ)に立 姿(すがた)にて双方(そうほう)側(そバ)により拜(はい)をすること三度也 手を下(さ)げこしかゞめることなどハ一 切(せつ)なし又 郎下(ろうか)凡五十 間斗在 次第々(しだい〳〵)に地行(ぢぎやう)たかし本丸の正面へ近付(ちかつ)く所其間 三間ばかりこなたに官人(やくにん)十四人を扣(ひか)へさせ暫(しばらく)ありて別(べつ)に 【左丁】 一 段(だん)嵩(たか)き正面に金銀 瑪瑙(めのふ)をちりばめし朱(しゆ)にて高欄(かうらん) つきの腰(こし)かけへ國王(こくわう)出給ふ左右(さゆう)にハ王子方両人こしかけに 寄り給ふ國王御年四十歳ばかり装束(しやうぞく)にハ黒(くろ)き紗綾(さあや) 黒(くろ)き緞(どん)子のゴンをはき一 重帯(ゑたん)をなし釼(けん)ハ小童(しやうどう)後(うしろ)に持(もち) 扣(ひか)へゐるまた黒き織(をり)物の五尺斗も在 髯先(わげさき)斗いづる絹(きぬ)に て頭(かしら)を包(つゝみ)髪(かみ)のわげに金のくしをさしたもふ両王子方黒 装束なりかしらに銀のくしをさし左右の官(やく)人のこらず絹 にて頭をつゝみ青黄(せいわう)赤白(しやくびやく)の絹をかしらに巻(まき)龜甲(べつかふ)水牛(すいぎう) 一角(うにかふる)のくしをさしぎゞだう〴〵と相詰(あいつめ)たゞ黒 装束(しやうぞく)ハ国王