翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

南漂記 - 翻刻

南漂記 - ページ 18

ページ: 18

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【右丁】 幷に王子の外(ほか)ハ一人もなし王子 兄君(あにぎみ)ハ二十歳ばかり至(いたり)て 器量人(きりやうじん)にて位高(いだか)きことたとへがたし帰帆(きはん)の国々(くに〳〵)にても此 王子のごとき器量人は是なし扠(さて)通辞(つうじ)官(やく)人《割書:此國 儒学(じゆがく)専ら|に行(をこない)なれど唐(から)》 《割書:言葉(ことバ)にて通じがたし此通辞南京人にて長崎に候へハ|年を重ね通辞相勤帰国の後安南国に住するなり》国王の前に行過 ながら三度拜をなし漂着(ひやうちやく)の日本人目見へと披露(ひろう)すれ バ国王御 會釈(ゑしやく)あり本國帰帆の願ひ奏問致候所 無程(ほとなく)日本へ御 戻(もど)し下さるべく通詞(つうじ)をもつて仰渡(をゝせわた)され病人(びやうにん)へも今日より 典薬(てんやく)を付らるゝ趣 則(すなハち)御礼申上官人 衆(しゆ)同道(どう〳〵)にて外 郭(くるわ)へ出十 四人ハ駕籠(かご)に乗(の)り午の刻(こく)過(すぎ)に宿所(しゆくしよ)へぞ帰りけり 【左丁】 儒学の師と弟子の図【かな?】