翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

南漂記 - 翻刻

南漂記 - ページ 54

ページ: 54

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【右丁】 雪隠(せつちん)と云(いふ)ものハ大裏(をゝうら)に地(ち)を深(ふか)くほり下に壷桶(つぼおけ)もな く上(うへ)にハ床(ゆか)高(たか)く小屋(こや)を建(たて)其中(そのなか)に又 櫓(やくら)の如(ごと)き組(くみ)候 もの在 両方(りやうはう)にひぢ持(もた)せあり此所より便(べん)を調(とゝの)ふなり大(たい) 概(がい)に埋(うつま)れバ上をうめ又 外(ほか)へ小屋(こや)を置(をき)かゆるなり下輩(しも〳〵)の 者(もの)ハ辻々(つぢ〳〵)明家(あきや)の門々(かと〳〵)にて便(べん)をとゝのふこと甚(はなハ)だ不礼(ぶれい)をゝ し小便所(しようべんしよ)もたこ桶(おけ)ハなく赤土焼(あかつちやき)の壷(つぼ)なり溜(たま)り候せつハ 青物(あおもの)のこやしに遣(つか)ふなり五穀(ごこく)に惣(すべ)てこやしをいれず 年(とし)に三度も熟(じゆく)すること同じせかいの内なれど三千里 もへだてあれバ是等(これら)の違(ちがひ)も有(ある)べしと日(ひ)をかぞへてぞく 【左丁】 らしけり      關帝 天照大神宮(あまてらすをゝしんがみ)ハ日本(ひのもと)の惣廟(そうびやう)にして西ハ筑紫(つくし)の国(くに)のはて 東ハ奥(おく)のとつくまで老若男女(らうにやくなんによ)あゆみをはこび敬(うやま)ひ尊(たつとむ) こと人間(にんげん)ハ勿論(もちろん)畜類(ちくるい)までも神徳(しんとく)の伊美敷(いみじき)を我人よく しるところなり異国(いこく)にてハ太神宮(たいじんぐう)の御社(みやしろ)もなく昔(むかし)より 今(いま)に至(いた)るまで關帝(くハんてい)を尊(たつと)ふことハ日本にて伊勢大神 宮を敬拜(けいはい)なすごとくなり清朝(もろこし)にハ關帝(くハんてい)の廟(ひやう)所々(ところ〳〵)に