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上に羽織を着し道之傍につく辺居けるに御
会釋有て御通あり甚三郎渡辺仁太夫か袖を
扣吾等は脇坂主水か嫡子甚三郎与申者也兵
部太輔殿御受有に於ては御先手に在陣申度
や仁太夫然らは某之小屋へ御同道申尚御心
底をも可承と云て甚三郎を偲忠郷之御跡よ
り小屋に帰り仁太夫甚三郎に謂けるは此表
御在陣之諸将余多あり他家之陣家に御座有
ては如何あらんやと云けれは甚三郎か云一
筋に兵部殿御手に付き寸志をも露し申度と
有に依て此上は主人に可申聞と先御舩へ帰
し申仁太夫忠郷之御前に出て件之旨趣を申
けれは忠郷甚三郎心中を痛敷思召たる御面
色にて有馬内記と相談して此方之陣所を貸
可申と宣に依て仁太夫内記か小屋に趣き主
之仰を述けれは内記無子細御受申に依て仁
太夫此旨を甚三郎に告知せんと思て海辺に
出る甚三郎舩中ゟ仁太夫を見懸て陣に出向
渡辺殿先之有増は如何にと尋に依て御願調
たりと答け連は甚三郎手を合偏に貴方之御