東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 3

女大学 - 翻刻

女大学 - ページ 12

ページ: 12

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【右丁】 【上段】 にてもおめずして【注①】 しとやかに書(かき)なし たるはいと気高(けたか)く 見(み)ゆるもの也 上(かみ)にも 下(しも)つかたにも此道 拙(つたな) きは不 自由(じゆう)なるのみ か其身(そのみ)も賤(いやし)くしな くだるものにて凡 我(われ)人(ひと)の用(よう)に立(たち)なん 物(もの)は第一 鳥(とり)の跡(あと)也 と或(ある)文(ふみ)にも見(み)え 【下段】 一人の妻(つま)と成ては其家を よく保(たもつ)へし妻の行あしく放(ほう) らつなれは家を破(やぶり)万事(ばんじ)つゞ まやか【注②】にして費(ついへ)を作(なす)へからず衣(い) 服(ふく)飲食(のみくい)なとも身の分限(ふんげん)に 随用ておごる事なかれ 一若時は夫の親類 友達(ともだち)下 【左丁】 【上段】 候まゝ常(つね)〴〵御稽(ごけい) 古(こ)有(ある)こと又 大和(やまと) 歌(うた)は男女(をとこをんな)の中(なか)をも やはらげたけき 武士(ものゝふ)のこゝろをも なぐさむると有(あれ)は 日頃(ひごろ)心がけ詠給(よみたま)ふ べく候 唯(たゞ)男も女も 義(ぎ)につけて身持(みもち) 心づかひ肝要(かんよう)にて 候 能(よき)上(うへ)にもよき 【下段】 部(べ)等の若(わかき)男(をとこ) ̄ニは打とけたる物 語(がたり)を付へからず男女の隔(へだて)を固(かたく) すへしいかなる用有《割書:共|》若男 ̄ニ 文(ふみ)などかよはすべからず 一 身(み)の荘(かざり)も衣裳(いしやう)の染色(そめいろ)模(も) 様(やう)なとも目に立(たゝ)ぬやう ̄ニすべ し身と衣服(いふく)とのよごれず 【注① 「おめず」は「怖む(おむ)」(きおくれする、おじけづく)の否定形か】 【注② 「す」とされたところは、「ま」には見えにくいですが。文意から「倹(つづま)やか」と思われます。「倹約するさま。控え目で慎み深いさま。」の意です。】