翻刻
【右丁】
【上段】
やうにと願(ねが)ひ候に
より足曳(あしびき)のやま
鳥の尾(を)のなか〴〵
敷(しく)書(かき)つらね
まいらせそうろう
めてたくか
しく
嫁文章終
【下段】
してきよげ成はよし勝(すぐれ)て清
を尽(つくし)人の目 ̄ニ立ほど成は悪(あし)只(たゞ)
わがみに応(おふ)したるをもちゆへし
一 我(わが)郷(さと)の親(をや)の方に私(わたくし)夫の方
の親類(しんるい)を次(つぎ) ̄ニすへからず正月
節句なとにも先夫の方を勤(つとむ)
へし夫の許(ゆるさ)さる ̄ニは何方へも行へ
【左丁】
【上段】
女用文国尽(をんなようぶんくにづくし)
御姫様(おんひめさま)此(この)たび
山城守(やましろのかみ)様 御媒(おんなかたち)にて
大和守様(やまとのかみさま)へ御縁組(こえんぐみ)
御 整(とゝの)ひ遊(あそは)し御結(こゆひ)
納(なふ)の御祝儀(こしうぎ)進(しん)せられ
御 互(たかい)に御 目出(めで)たく
存上(そんしあけ)まいらせそうろう扨(さて)段々(たんたん)
御 道具(たうく)も揃(そろひ)まいらせそうろう
御 這子(はふこ)御箪笥(おんたんす)御厨(みつ)
子黒 棚(つくえ)は河内守(かはちのかみ)様
【下段】
からす私 ̄ニ人に贈(をくり)物すべからす
一女は我親の家をは続(つが)ず嫜(しうと〳〵め)
の跡(あと)をつぐゆへ ̄ニわが親よりも嫜
を大切 ̄ニ思ひ孝行を為へし
嫁(か)して後(のち)はわが親の家行事
も希なるへしまして他の家へは
大かたは使を遣して音信(いんしん)を為