翻刻
【右丁】
【上段】
飛騨守(ひだのかみ)さまに久(ひさ)しく
勤(つとめ)申され候 躾(しつけ)がた
功者(こうしや)なる御 年寄衆(としよりしゆ)
召抱(めしかゝへ)られ候よし
信濃(しなのゝ)守さまより上(かう)
野(つけ)絹(きぬ)三十 疋(ひき)木具(きぐ)
五十 人前(にんまへ)下野(しもつけの)守
様(さま)より陸奥国(むつのくに)松(まつ)
嶋八景(しまはつけい)の御 屏風(びやうぶ)
進(しん)ぜられ一日(ひとひ)あな
たさまへ御姫(おひめ)さま
【下段】
事まして家の内しつかな
らず悪(あしき)事有は折々言 教(をしへ)て
誤(あやまり)を直(なほ)すへし少(すこし)の過(あやまち)はこらへ
ていかるへからす心の内 ̄ニ はあわ
れみて外には行義を固(かたく)訓(をしへ)
て怠(をこた)らぬ様 ̄ニ 仕ふへし与(あたへ)恵(めぐ)む
へき事有は財(ざい)をおしむべか
【左丁】
【上段】
入せられ候 節(せつ)
出 羽座(はざ)を御 召(めし)御
操(あやつり)御座候 私(わたくし)とも
御 供申上(ともまうしあけ)拝見(はいけん)い
たしまいらせ候
【下段】
らす但我気に入たるとて
用 ̄ニ も立ぬ者 ̄ニ みたり ̄ニ 与へからす
一 凡(およそ)婦(ふ)人の心根の悪(あしき)病(やまひ)は
和(やわ)らき順(したかは)さると怒(いかり)恨(うらむ)ると人
をそしると物 妬(ねたみ)と智(ち)恵浅き
と也此五 ̄ツ の疾(やまい)は十人に七ハ
は必有是婦人の男 ̄ニ 及はさる