東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 3

女大学 - 翻刻

女大学 - ページ 7

ページ: 7

翻刻

【右丁】 【上段】 悪(あし)きさまに名を 立(たて)後(のち)に逃(にげ)うせる ものにて候 或(ある)哥(うた)に みよしのゝなつみの 川の河淀(かはよど)に鴨(かも)ぞ 鳴(なく)なる山蔭(やまかけ)にして 芳野(よしの)川の流(ながれ)は早く 候ゆへ鴨は水の上に 住(すむ)ものなれど余(あま)り 早(はや)き所には住ずして 少しよどむ處(ところ)に遊(あそ) 【下段】 慎なく物いひ過(すごす)は親類《割書:共|》中あ しく成て家 乱(みだる)る物なれば去べし 七には物を盗(ぬすむ)心あるは去此七去は 皆(みな)聖人の教也女は一度 嫁(よめいり)して 其家を出されてはたとひ二度 富貴(ふうき)なる夫にかす《割書:共|》女の道(みち)に 違(たがい)て大なる恥(はぢ)也 【左丁】 【上段】 ぶなり況(いはん)や人間 のはげしき所には ながらへがたく候 第四(だいし)夫婦(ふうふ)の間(あいだ)高(たかき)も 賎(いやしき)も睦(むつ)まじく候 半【はん(はむ)と読ませる】こそ余所(よそ)の聞え も心にくう侍(はべ)れ縦(たとひ) 千世(ちよ)を送(おく)り給ふ《割書:共|》 聊(いさゝか)も主(あるじ)に見おと されぬやうに朝(あさ)夕 嗜(たしなみ)候はゞいよ〳〵 【下段】 一女子は我家 ̄ニ有ては我 父(ふ)母に 専(もつはら)孝を行ふ理(ことはり)也され《割書:共|》夫の 家 ̄ニ行(ゆき)ては専嫜を我親よりも重(をもん)じ て厚(あつく) 愛(いつくし)み敬(うやまい)孝行を尽(つくす)べし 親の方を重し舅(しうと)の方を軽(かろん) ずる事なかれ嫜の方の朝夕(あさゆふ) の見舞(みまい)をかくべからす嫜の方