東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 3

女大学 - 翻刻

女大学 - ページ 9

ページ: 9

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【右丁】 【上段】 第五(だいご)旅路(たひぢ)の帰り 或(あるひ)は酒宴(しゆえん)など有 て草臥(くたびれ)の時は女なが らも夢(ゆめ)も結(むす)ばず分(わき) て用心し給ふへし然(さり) 迚(とて)余(あま)りこと〴〵敷やう なるも如何(いかゞ)候はんや 第六(だいろく)常々(つね〴〵)我(われ)に親(した) しき人の少し物遠(ものとを) の様(やう)に候とて此方も 等閑(なほざり)に候半事有 【下段】 疑(うたがは)しき事は夫 ̄ニ問(とふ)て其 下知(げじ) ̄ニ 随(したがふ)べし夫 問(とふ)事有は正(たゞしく)答(ことふ)べし 其 返答(へんとう)疎成(をろそかな)るは無礼(ぶれい)也夫若 腹立 怒(いかる)時は恐(おそれ)て順(したがふ)べし怒あ らそひて其心に逆(さかふ)へからす女 は夫を以天とす返々(かへす〴〵)にも夫に 逆(さかい)て天のばちをうくべからず 【左丁】 【上段】 間敷(まじき)ことにて候 つらしとて我(われ)さへ 心( こゝろ)忘(わす)れずば然(さり)とて 中(なか)の絶(たえ)やはつべき とは奇特成(きどくなる)詠哥(よみうた)と おぼえ候殊更 睦(むつま)じ き人のよまひごと異(い) 見(けん)など候 半(はん)には いかにも念頃(ねんごろ)に聞(きゝ) 給ひ善事(よきこと)を実(げに)もと 思ひ悪(あし)き事をば 【下段】 一 兄公(こしうと)女公(こしうとめ)は夫の兄弟(けうだい)なれは敬(うやもふ) べし夫の親類(しんるい)に謗(そしら)れ憎(にくまる)れは 嫜(しうと〳〵め)の心 ̄ニそむきて我身(わがみ)の為(ため)にも 宜(よろし)からず睦(むつまじく)すれは嫜の心 ̄ニも協(かなふ) 又 嫂(あによめ)を親(したしみ)睦すへし殊更(ことさら)夫の 兄(あに)あによめは厚(あつく)敬(うやもふ)へしわがあ にあねと同(をな)じくすべし