翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻263-264 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻263-264 - ページ 106

ページ: 106

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をも蒙らて久しく繁昌いたし侍るや 社家云運気否塞 の時にあたりて人多き時は天に勝の運にあふたり其上善も 少し残りて悪なる者には天罰も早くあたりて人にも咎め らるゝ者也善少しもなく一向に悪なる者には天罰も遅く 人も咎めぬもの也善は虚也故にうては響きあり悪はみてり 故に打ても響きなきかことし今仏氏は極悪人也千人に一人 仏の法を致しておる者に尋給へおなし坊主なれ共今の出家 は盗賊とならてはいはれすといへり語るに口も穢るゝ子共(本ノマヽ)それ は其たゝしき証拠委しき事はさし置ぬ 武士の云罪ある坊 主追放の事も多く侍れは此分はへりに成り可申候哉 社家云 下の情を上に知しめされぬ故也追放の度毎に寺も増出家 も多なり侍り追放の跡の寺へは其侭住寺すはり其追出され たる坊主は他所行て又寺取立侍り新寺御法度と御座候 へても坊主日〻に多く成り申は居るへき処なけれはとくいひ廻 して新寺を作り侍り寺と名付すして在家作にし仮屋 の様にしておりニ三年すくれは本寺に成し候坊主には方人 多くか様の仕来りの事沢山なれは誰咎る者もなし追放 可被成なとの者ならは即座にて還俗させ度事ニて御座 候左もなくはあしく共其侭めし置れたるか世中の為にはましニて 可有御座候不受不施は なけけ(本ノマヽ)【「はなそけ」名大皇学館本】門徒なと申者は町屋作にして かし屋をたて裏屋に引こもりて寺を作り魚を食し 女を持一入心安きすきはひ【生業】にて居こと也女房一人持たる坊