翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻263-264 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻263-264 - ページ 107

ページ: 107

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主をは俗人かとて笑となり寺に置事御法度とあれは 預ものいくらも用意し同宿共は茶屋の遊女にかゝり居る也 是程身の過かたき世なれ共坊主にたになれは心安く過る のみならず何たる不作法をせんもまゝ也たとへは一所に百軒 有寺にて出家らしき者は一人有か無かなれは無行儀の 者はかり一所に寄合憚る処なきのみならす其手引其処 用意し置は誰に忍へき事もなし在家は左右の気遣も 有てけには心の侭ならす出家は左右共に同類なれは何の 気遣ひもなし出家共の如此悪行有とはいへ共誰と名の しるゝ事はなし大勢にて忍ひやすきか故也是にましたる盗 賊や有へき只今にも飢饉とか何そ申さは乱逆の起る処 にして天下の凶事の相成へし武士云切支丹の御穿鑿は仏法を除て 可被成様はなき事ニて御座候哉 社家云何の訳もしらぬ坊主共か 此者切支丹ニて無御座候代〻我等旦那ニて候若いか様の事御座候 共愚僧罷出急度埒明可申者也と一筆出し候へは相済申也 切支丹の出たる所ニていつれか愚僧か罷出て埒明たる事有 や受に立たるとて坊主の迷惑したる事もなし行衛もしらぬ 者ニても銀次第にて請に立事也天下の広き何として 左様に本〻のせんさく成へきや国所にて寺請ありて相済 とも旅すれは其先ニても寺請とらねは置ず旦那も坊主 も知へき様なし切支丹にいつれか旦那寺持ざるもの有や 仏法故に顕はれたる事もなし能切支丹もしれ可申御