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敗子多く繁昌の地也鍛冶あまたあり能小刀利刀を作る打物の
銘に金華山麓長良川辺岐阜住藤原何〻と切ル是を長銘と
称して世俗良とす金華山の事藤川の記に有〽峰に生る松とは
しるやいなは山こかね花咲御代の栄を云〻
席田《割書:郡ノ名也|》 伊津貫川(イツヌキカハ)むかし此辺定家卿の管内のよし言伝ふ
其拠をしらす新拾遺源師光〽席田に千とせをかねて住鶴も
君か齢にしかしとそ思ふ新勅撰〽むしろ田に群ゐる鶴の千代も皆
君かよはひにしかしとそ思ふ藤川の記〽幾とせ限らぬ御代はむしろ田の
鶴の齢にしかしとそ思ふ席田といふにたよりて皆しかしと詠り
伊津貫川金葉集藤原道経〽君か代はいく万代かかさぬへき
いつぬき川の鶴の毛衣その外諸勅撰等に多く歌あり
山石田の小野 各務郡岩田村也或云今は野はなく薄有芥見村の近所
云〻千載集藤原伊家〽今はしも穂に出ぬらん東路の岩田の小野の
しのゝをすゝき続後拾遺〽けふみれは岩田のをのゝ真葛原うら枯わたる
秋風そ吹是も稲葉山を論せしことく山城国に同名あり千載集
顕季〽きゝすなく石(イハ)田の小野のつほ菫しめさす計成にけるかな続千
載集に為嗣〽うつり行柞の紅葉人とはゝいかに岩田のをのゝ秋風
なとよめるは城州なり凡同し名の名所国〻に多し玉川といふ所《割書:下略|》
日高杣《割書:在所未考|》風雅集に藤原光俊〽世を照す日高の杣の宮木
守しげきめくみに今や逢らし
月吉の里或曰土岐郡細久手の南也此里より三日月形の白き石
出ると夫木集茂明〽くもりなき豊の明に空はれてひかりをそふる
【右頁書込み】
《割書:濃陽|伝記云》
《割書:文珠城は中|納言定家卿》
《割書:旧館地船木|山と云後》
《割書:小笠原七郎|泰縄住》
《割書:城は祐向山|ト云長井》
《割書:勘九郎|住スト云〻》
【左頁書込み】
《割書:戸田侯|領ニ林筋》
《割書:アリ其内|ニ小野村アリ》
《割書:モシ爰ニア|ラサルニヤ》