翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻263-264 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻263-264 - ページ 28

ページ: 28

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美濃上品庭訓往来に美濃の上品尾張八丈なと書り或人云是は布也  みのゝ国芥河といふ所より内裡へ参る布主上おはします欄干の  幕布九尋有といへり九布進(クフシン)といふ物かたりに委云〻可尋之 垂井《割書:不破郡古書足井とかけり|》南宮鳥居の辺に潔き水あり詞花  集に藤原隆経〽むかし見し足井の水はかはらねと移れる影そ  年を経にけり 二条関白良基公の小島のすさみに此歌は隆経  美濃の国司に下りてよめる云〻北側に頓宮(カリミヤ)の跡あり小嶋のす  さひに云後光厳院文和二年八月小嶋より垂井の頓宮へ皇  居を移したる時九月十日の比大風吹て垂井の頓宮より民安寺  へしはらくの内みゆきの事を截玉へり 小嶋《割書:池田郡|》後光厳院文和二年行幸小嶋のすさみといへる書は二條  関白良基公文和の比美濃路参らせ給ふ道の記とかや彼に〽横雲  のなみこす峰もほの〳〵とやがて小島の陰そ明ゆく〽思ひきや思  ひもよらぬかりねかな稲葉の月を庭にみんとは藤川記に〽あし垣  のまちかき跡を尋ても小島の里にみゆきやはせぬ 民安寺《割書:不破郡|》或人曰垂井の北に旧跡あり此道を土人呼て行幸  道といふ云〻藤川記云文和の比後光厳院南軍におそはれま  し〳〵て小嶋へ行幸ありしつゐでに垂井民安寺にもわたらせ  給ひけるとなんかり宮の礎なと今にあり其時植させ給へる松  の老木となるを見侍りて〽世におもふ君かみかけにたくふらし  民安かれと植し若まつ 谷汲千載和歌集釈教の部に大僧正覚應三十三所の観音 【右頁書込み】 《割書:此芥川|といふ所》 《割書:尋へし|》 《割書:因ニ云|勢州鈴鹿郡鈴鹿山》 《割書:片山神社は|延喜式内也》 《割書:其所ニ頓宮|殿アリ是》 《割書:清見原親|王ノ古跡殿》 《割書:ナリ然ハ天|皇ノ御寝》 《割書:殿ヲ頓宮|ト云カ行宮》 《割書:ハ今ノカリヤノ|如キモノニヤ》 《割書:是ヲカリミヤトモ|ヨメルハ》 《割書:能叶ヘリ|》