翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻263-264 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻263-264 - ページ 33

ページ: 33

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冨士見柳○菅瀬川○華なし山私に云或俗書を見るに西行法師  の歌と称して此三ヶ所をしるす所謂不二見柳は安八郡青柳庄  《割書:巨鹿城西株瀬川南|若森ノ里ノ隣》享保の初の頃大木あり西行法師爰に来り稲  葉山をみのゝ富士とて読る〽ほの〳〵と目路も忘れて青柳の  村にかゝれる不二のしら雪 くだせ川大野郡長瀬村にあり西行  法師〽苔よりも流れて出る管瀬川つくもにかゝるはへの数〳〵  華なし山は恵那郡東村の山大井宿の近所也此辺に西行の  築れたる経墳過去帳なと残れり〽花なしの嵩に住ける鶯の  おのれとなきて春をしらすななど書り然れとも其拠をしらす  可尋之因にいふ往来の松も予一時往来の松の詠といへる書を  見るに序云濃州加納 ̄ニ有_二 一株老松樹_一身大 ̄サ四囲余腰高    五尺計 ̄ニ而三ツ ̄ニ分 ̄レ東西南亭々 ̄トシテ従耳_二_立 ̄コト地上_一可七八丈也元禄六癸酉  年三四月ノ頃前城主松平丹州剌史藤原朝臣光永遊歓 ̄ノ  之日名_二往来松_一尓後武者小路参議右近衛権中将藤原  朝臣有_レ ̄テ勅旅_二野之下州日光山_一之時始 ̄テ有_レ詠六條参議  右近衛権中将源朝臣 ̄モ亦有_二和歌_一有_二森氏某者_一予未_レ面  然 ̄ニ使_二水田長隣_一需_二詩歌_一於《割書:予|》辞 ̄ニ不免因 ̄テ漫 ̄ニ賦之与之         冷泉正二位中納言藤原為経卿  蒼垂_二 三面_一旧髯叟幾歳盤回秋復春想像濃州加納  地送_二_迎日〻往来人_一 武者小路従二位中納言藤原実蔭卿  あかす見し唯かよひ路の松ひとりわきて往来の名をとゝめけん  如此巻頭にしるし此外詩七篇和歌百六十首を撰へり則 【右頁書込み】 《割書:桃の屋三千足か云ふし見柳は林とふ?村の中にありと聞り此ふみの説いふかし予答て曰村の名におゐて西行|法師か》 《割書:歌よみしと|聞けり|  正説云〻》 《割書:長瀬村|戸田侯領》 《割書:長瀬筋アリ|谷汲辺也》 《割書:大井宿とは|根尾外山筋》 《割書:大井村アリ|若是等ニヤ》 《割書:然は戸田侯|領也 越卒(ヲツソ)》 《割書:門脇(モンワキ)ノ隣|村か》 《割書:柴足ノ|馬鹿者》 《割書:  何ソ誣ルコトノ甚シキヤ大井宿は東山駅路花ナシ山今現然タリ|》