翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻263-264 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻263-264 - ページ 60

ページ: 60

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作町人百姓の家屋敷こそ大分にて侍れ仏者の堂寺は多し といへ共間〻の物にて侍るに仏者のみ山林を尽すとは心得 かたく侍り社家云貴殿は武士なれは定て様?〻?の具足なと 鉄砲にて打給へし一銭ためしに薬一銭入て通らぬに二分 かさめは通る物にて侍り鹿鳥をも打て見給へ二分のかさみ にては玉の飛強み格別成へし今天下の在家の多きは 元より日本に生付て有へき物なれば数より外の物ならす夫 たになす事なくして食する物多きは国の衰微成に仏 者はなす事なくして食するのみならす日本の国を五十も百 も合せたる程なる大国にて山林限りもなき土地にて作り 出したる堂塔伽藍を其侭にて日本の小国に移ししかも 数沢山に建ならへ跡から修理建立絶間なくする事なれは治世 五六十年共有ては其間には天下の衰微して天災地夭も至し て不叶事也今人家に十人を養ふ者あらむ衣服飲食も 十人の数にやころにあてかひ置れんに臨時に二人をかさみて 其家に養はせは其家内の者皆かしけて衣服飲食不 足ならむ三人をかさまは其家程なくやふれなんたとへかさま すして十人のみ成とも其内一人成共衣服飲食奢たる者 あり百石取の家へ千石取の子を養ひたるやうならばその 家三年共立へからす貴殿は武士なれは軍法知給はむ上兵 は敵を以敵を打也今南蛮天竺の仏者は日本を以て 日本を打也衰乱の費にのりては切支丹かむくりかに終に