翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻263-264 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻263-264 - ページ 66

ページ: 66

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をする者共を立おかれ候へは上になしとても人をして悪を なさしめ給へは天命如何はかりかたし柿の虫喰たるはいまた 残る柿は青けれ共赤く成ぬ本をそこなふ物有故也今時 不仁無道の者大名と成て大悪をなすはいまたし熟柿の 虫也多の人を何共思しめさて不仁者に任せ置給ふ事 はみつからむこからても不仁也又代のつゝくにも続き様あれは 頼みにならす悪人の恣に悪をするは天下の主の威の分 れんはし也威わかれては全く令し給ふ事ならぬやうに 成もの也其悪をするといふもつよみの悪にはあらす十人か九 人はよはみの悪也目下なる者をせこめて取計也其本は 奢と不作法より起れり天下の本を崩す大悪人あれ共 いふ者なし多は世はかく(本ノマヽ)のことき者と迷ふてしらぬ共見えたり大名中 名の若手をは何の役にも立ぬものにしたて侍り扨国民は 恨をふくみ仇敵の思ひをなしぬ民背て一揆をおこしたらは 家中の武士は皆独夫と成へし其故は召仕ふものは皆〻百姓の 子也弟也一人も不残はつしなむ五人召使ものは五人の敵十人 召使ものは十人の敵ならむ只に独夫と成のみならす其主人 を殺し其妻子を奪ひ其諸道具を取て城に籠らん武 具城米も皆一揆の用たらむ他国より抱たる者は猶以て 他国にかへりなむ扨日蓮宗本願寺宗の坊主を信する事 主親の如くなれはかゝる時節には坊主の国郡と成所も多かるへし 猫や犬のいさかひより国天下の乱るゝためしも有それも如此くつ