翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻263-264 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻263-264 - ページ 69

ページ: 69

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穢とすれは人死しては土に帰する道理の常也焼は理に あらす彼と言是と云穢の甚しき物也天神人神一体の理 を知へし悪臭をかく時は我神先穢れぬ況や霊神をや 五辛を食する時は我神先清浄ならす況や迷神をや 然共神につかふまつらさる日は生を養の理有て食すれは しはしは堪忍する也武士云当 将軍様は武家初りて の名君にておはしまし候何に御すき被成候と有御沙汰もなく 一として悪き御作法無御座候御老中も御ゑこひいきなく 人柄次第に御あけ被成跡目もよく御立被成候へは牢人の 迷惑もかさなり侍らす是程結構成御政道は四五百年 此かた無御座候と申候然るに天災地妖止ことなく天下危 き様に申候は如何成事にて御座候哉社家云如仰にて御座候へ共 あまりに結構過て大本のみたるゝ処有ことを御存知不被成故候 いらぬ事とも思召過たる事と思召されなから御改被成には手間 入むつかしく候其侭つけやうに昔の例に任せて御やり被成候 事は穏に安く御座候へは也よき様に被成候爰を以過たる者 は弥過入らぬものは弥多成候百姓をしほりて取国郡を 亡所となすの悪人は御存知被成なから夫は世中のなみなれは 其分にても不苦今まても続きたれと被思召且は知音 近付の筋なれはむこくもありかたく以一日〳〵と御見のかし置 被成候へは苦からぬ事と思ひて此無道天下の常に成侍り 今は何とも御改可被成様もなき様ニ御座候其上上〻ふにて