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穢とすれは人死しては土に帰する道理の常也焼は理に
あらす彼と言是と云穢の甚しき物也天神人神一体の理
を知へし悪臭をかく時は我神先穢れぬ況や霊神をや
五辛を食する時は我神先清浄ならす況や迷神をや
然共神につかふまつらさる日は生を養の理有て食すれは
しはしは堪忍する也武士云当 将軍様は武家初りて
の名君にておはしまし候何に御すき被成候と有御沙汰もなく
一として悪き御作法無御座候御老中も御ゑこひいきなく
人柄次第に御あけ被成跡目もよく御立被成候へは牢人の
迷惑もかさなり侍らす是程結構成御政道は四五百年
此かた無御座候と申候然るに天災地妖止ことなく天下危
き様に申候は如何成事にて御座候哉社家云如仰にて御座候へ共
あまりに結構過て大本のみたるゝ処有ことを御存知不被成故候
いらぬ事とも思召過たる事と思召されなから御改被成には手間
入むつかしく候其侭つけやうに昔の例に任せて御やり被成候
事は穏に安く御座候へは也よき様に被成候爰を以過たる者
は弥過入らぬものは弥多成候百姓をしほりて取国郡を
亡所となすの悪人は御存知被成なから夫は世中のなみなれは
其分にても不苦今まても続きたれと被思召且は知音
近付の筋なれはむこくもありかたく以一日〳〵と御見のかし置
被成候へは苦からぬ事と思ひて此無道天下の常に成侍り
今は何とも御改可被成様もなき様ニ御座候其上上〻ふにて