翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻263-264 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻263-264 - ページ 71

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たる百姓をは出さぬ様にする也それにたに少し百姓をつ かへば農を妨作あしゝ是にて民間に人の少き事を知り 給へ百姓たに多けれは奉公人は有もの也農人は雨露霜 雪にあたりて身をからし悪食を食して腹中をからし出 ては田畠を打入ては縄をなひ俵を作り菰をあみ稲を こなし屋を繕ひ公役をつとめ寒きひたるきを堪る もの也其上質朴にして世間をしらぬは奉公人と成ても大 方の艱難をいとはす此故に民たに多けれは奉公人はあれ共 近年は民次第に少く成たる也其故は百姓の中より一旦は 奉公人に出れ共五六年も世間をみれは世間のあしき習を 見取てのうらくの願生し出家を羨み士乞食せ【を?】ぬ【好?】み て毎年千人万人もぬけ行也初は出家諸乞食を好まぬ者 も武士たる人〻生なから栄耀に驕りて下〻の難儀を知 らねは春夏の永き日遠路の供使共いはす二合半の食 のみあたへ朝は出立にとく食し晩は暮に及事もあり本な らは三度も食すへき供使にも二度食ししかも腹には満 ずして時ならぬ事のみありいまた不仁なる家に下〻の食 には悪米をかはせ又は京升より少しきを用なとす爰 を以て思はぬ煩人多したへかたさには酒を買もちゐをかふ て食すれは取切米は□【呉?】類酒食にもたらす近年世間の驕 弥増に成りしかのみならすならし免(メン)なとにて物成もあし けれは下〻に切米多くやるへき様もなけれは次第〳〵に落